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Category: Industries

【イベント開催報告】[流通小売/消費財業界向け] 経営の未来を左右するデータ基盤 最新技術の潮流に乗るステップ

みなさんこんにちは。ソリューションアーキテクトの中島です。 本記事では 2025/04/17 に開催された「小売・消費財のお客様向けのデータ分析基盤イベント」の様子を皆様にお伝えさせていただきます。本イベントは「データ分析を始めたいが、まず何から始めたらいいのか分からない。」「データ分析業務を進めているが技術だけでなくさまざまな障壁があり苦労している。」というお客様の声にお応えすべく企画されました。本イベントは AWS ではなくお客様の事例登壇が主体であるという点もユニークです。このイベントでは前半にユーザー企業様の事例登壇をしていただき、後半それをインプットにダッシュボードを描いてみるという構成になっておりました。 それでは以降詳細をご共有いたします。

ファーストパーティデータによる D2C (Direct-to-Consumer) マーケティングの実現:生成 AI によるパーソナライズされた体験の提供

消費財 (Consumer Packaged Goods) 企業が長期的な成功を収めるためには、考慮すべき点がたくさんあります。とりわけ、ブランドコントロールを維持し、利益率を改善し、顧客との良い関係を築く新しい方法を見つける必要があります。幸いなことに、生成 AI の出現により、消費財企業がこれらすべての課題に対処できるようになりました。。ただし、これは万能のアプローチではありません。AI を組織に導入するだけでは、最大のメリットは得られません。ビジネス目標に沿った戦略的アプリケーションを採用する必要があります。

ソニー銀行が勘定系システム全体をAWSに移行 – 同行が管理する全てのシステムがクラウドに

ソニー銀行株式会社(以下、ソニー銀行)は 2025 年 5 月、同行の勘定系システム全体のアマゾンウェブサービス(以下、AWS)への移行を完了しました。
この新勘定系システムは、主要コンポーネントとしてコンテナ向けサーバーレスコンピューティングサービス AWS Fargate を活用したクラウドネイティブなアーキテクチャで設計されており、マイクロサービス化することで機能拡張にも柔軟に対応可能なシステム基盤上に構築されています。さらに、API(アプリケーション プログラミング インターフェイス)を通じて他のシステムとも容易に接続が可能であるため、アプリケーションの拡張性と柔軟性にも優れています。アプリケーション開発に関しても、ライフサイクル全体の効率的な管理を行う AWS Code サービス群を利用した継続的インテグレーション / 継続的デプロイメント(CI/CD)パイプラインを構築することで開発工程を自動化し、より短い時間での機能拡張や新サービスのリリースを可能にしています。
本ブログでは、ソニー銀行のこれまでのクラウドジャーニーと、今回 AWS で稼働を開始した新勘定系システムの全容を紹介します。

Amazon Bedrock Data Automation によるコンテキスト広告向けビデオインサイトの自動抽出

Amazon Bedrock Data Automation (BDA) は、Amazon Bedrock の FM を活用した新しいマネージド機能です。BDA は、ドキュメント、イメージ、ビデオ、オーディオなどの非構造化コンテンツから構造化されたデータを抽出することで、従来必要であった複雑なカスタムワークフローを簡略化できます。この記事では、BDA を活用して、チャプターセグメントやオーディオセグメントなどの豊富なビデオインサイトの自動抽出、シーン内のテキスト認識、Interactive Advertising Bureau (IAB) のカテゴリ分類の方法を示します。そして、これらのインサイトを使用して、ビデオを中断せずに表示される「ノンリニア広告」のソリューションを構築し、コンテキスト広告の効果を高める手法を紹介します。

小売業界の新しいパラダイム : テクノロジー、データ、そしてより自然なインタラクション

小売業界をとりまく環境は技術革新と消費者の期待の高まりにより、大きな変貌を見せています。今日、最も成功しているといえる小売業者は人工知能 (AI)、クラウドコンピューティング、データ分析の融合に取り組んでいます。しかし、小売業者はどのように AI とクラウドテクノロジーを活用して、差別化された顧客体験を生み出すことができるでしょうか ? デジタル化が進む世界において、実店舗の未来はどのようなものになるのでしょうか? 優れた小売体験に不可欠なより自然なインタラクションを提供しながら、企業がデータを効果的に活用するにはどうすればよいでしょうか?ここでは小売業界の未来を形作る新規機能やトレンド、そして進むべき道を解説します。