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AWS Partner Central エージェントのご紹介

本記事は、AWSでPartner Experience Leadを務めるNicole Schreiber、Partner Systems Senior Product Managerを務めるPrachi Bhopatkar、ACE Program Global Leaderを務めるTom Thayerによる「Introducing AWS Partner Central agents」を翻訳したものです。

昨今の組織はかつてないほど多くのデータとツールを抱えており、それに伴いチームへの運用負荷も増大しています。パートナーの皆様からは、AWS と連携してより迅速かつ効果的に販売し、案件をクローズするための手段が必要だというご意見をいただいています。しかし、断片化したデータ、サイロ化した専門知識、そして案件を前進させるために必要な手動の調整作業が、最も重要な局面で勢いを失わせています。

そこで、Amazon Bedrock AgentCore を基盤とした AWS Partner Central エージェント体験の提供開始を発表できることを嬉しく思います。AWS Partner Central エージェントは、管理タスクを自動化し、オポチュニティ管理を効率化することで、共同販売、ファンド、その他の活動全体にわたってアクションをガイドします。

エージェントは既存のプロセスを単に高速化するだけでなく、可能性そのものを変えます。

  • オンデマンドの専門知識 : セールスプレイ、顧客およびパイプラインのインサイト、ファンドの推奨事項、次のステップの情報など、チームが必要なときに必要なガイダンスを取得できます。
  • 自動的に行われる調整 : エージェントはパートナーに代わってワークフローを開始し、利用可能なデータを事前に入力します。これにより、チームはデータ入力ではなく意思決定に時間を使えます。また、Model Context Protocol (MCP) サーバーを使用することで、パートナーは既存のツールやシステムをエージェントに直接接続し、チームが日常的に使用しているツールの中からエージェントにアクセスできます。
  • 大規模なパーソナライゼーション : 特定の案件を進めるための次のステップ、ファンドベネフィットのターゲットを絞った推奨事項、特定のオポチュニティに合わせたセールスプレイなど、ワークフロー内でカスタマイズされたガイダンスを取得できます。以前は何時間もの手動カスタマイズが必要だったことが、今では数分で実現し、セールスサイクルを短縮してクローズまでの時間を加速します。

エージェント機能

これらのエージェント機能は AWS Partner Central に直接組み込まれており、共同販売を加速し、以下を支援します。

パイプラインとオポチュニティのインサイトを取得

エージェントは、Partner Central 内でリアルタイムの会話型インテリジェンスを直接提供することで、セールスパイプラインの可視性を向上させます。注意が必要な案件の特定、重要な期限が近づいているオポチュニティのフラグ立て、パイプラインの現状サマリーなどをエージェントに依頼すると、即座に行動に必要なコンテキストを返します。

案件進捗の加速

各案件を前進させるためのインテリジェントな次のステップ推奨を通じて、オポチュニティの進捗を加速します。ミーティングの議事録、メモ、メールをアップロードするだけで、エージェントが関連するオポチュニティフィールドを自動入力します。これにより案件を動かし続けるための手動作業が削減されるだけでなく、エージェントはオンデマンドでカスタマイズされたセールスプレイを生成、および大規模に顧客をサポートする方法を変革し、パイプライン全体の案件速度を加速します。

ファンドの最適化

ファンドベネフィットの調査、オポチュニティフィールドと適格要件の比較、ドキュメントを調べて回答を探すといった作業に何時間も費やす代わりに、エージェントがパイプライン内のベネフィット対象オポチュニティを特定し、リアルタイムで適格性を表示し、適格要件の不足箇所にフラグを立てることができます。関連するオポチュニティデータが事前入力されたファンドリクエストを即座に作成できるため、手動入力が不要になり、ファンド活用率が向上し、ファンドまでの時間が短縮されます。これにより、より多くの案件をより速くクローズできます。ファンドが案件クローズ後のステップではなく、案件クローズの一部となります。

既存ツールへのエージェント接続

MCP 統合により、カスタム統合を構築したり、またはチームがすでに使用しているツールに、Amazon Web Services (AWS) のインテリジェンスを直接もたらすサードパーティの自動化ソリューションを活用できます。自動化機能についてはこちらのリンクをご覧ください。

AWS Partner Central Agent Demo

AWS Partner Central エージェントのデモを見る

成功事例

AWS Partner Central エージェントは、チームがオポチュニティ管理を加速し、ファンドのインサイトを表面化し、以前よりも速く案件を前進させるのに役立っています。パートナーからの初期フィードバックは好評です。

WatchGuard は、以前は数日かかっていたタスクが、エージェントによって数分で完了できるようになり、関連する案件のファンドに関する洞察も明らかになると述べています。

「ACE でのオポチュニティの管理と最適化が飛躍的に向上しました」と WatchGuard の Technical Business Development である Danny Banks 氏は述べています。「具体的には、エージェントの深い知識と対応力のおかげで、数日かかっていたタスクが数分で完了するようになりました。また、エージェントが以前は広範なイネーブルメント資料に埋もれていたファンドに関する洞察を明らかにしてくれるため、APN 投資からより大きなリターンを得られています。これはまさに私たちのビジネスを前進させるイノベーションです。」

KXC Tecnologia は、エージェントが顧客インテリジェンスを明らかにすることでセールスの会話を変革し、新規開拓のコールドアウトリーチを十分な情報に基づいたエンゲージメントに変える体験をしています。

「名前と LinkedIn プロフィールだけを持ってコールドコールに臨む代わりに、私たちの SDR チームは今や顧客のペインポイントをマッピングし、コンプライアンス要件を特定し、予算予測を準備した状態で臨めます。」と KXC Tecnologia の CTO である Alex Assis 氏は述べています。「それはもはやコールドコールではなく、地図を持った温かい会話になります。アーキテクトはゼロから始めるのではなく、対象範囲が限定されたアーキテクチャと POC フレームワークを準備した状態で臨めます。」

インテグレーションパートナー

AWS パートナーは、エージェント機能を既存のシステムやワークフローに拡張するカスタム自動化ソリューションを構築しています。

3rd party integration partner

Archera は AWS パートナーの Labra と連携し、AI エージェントを活用してレベニューオペレーションとファンドワークフローを自動化しました。

「Labra の AI エージェントは、オポチュニティの進捗をガイドし、AWS Marketplaceトランザクションを最適化し、案件を加速する適切な AWS ファンドプログラムを特定することで、パートナーが Cloud GTM を運用できるよう支援します。」と Archera の VP of Alliances and Ecosystems である Jaren Tilley 氏は述べています。「これらの機能が組み合わさることで、パートナーはより速く行動できるようになります。」

Hyland は AWS パートナーの WorkSpan と連携し、セラーのワークフローに積極的な案件ガイダンスを直接もたらすエージェント機能を試験的に導入しています。

「WorkSpan は、AWS Marketplace トランザクションからファンドプログラムの実行まで、Hyland が AWS との共同販売モーションを運用できるようにするのに不可欠な役割を果たしてきました」と Hyland の Alliance Manager である Alecia Hitchman 氏は述べています。「スケールアップするにつれて、よりスマートな案件ガイダンスの必要性が高まっており、AI エージェントの試験導入は自然な次のステップです。AI エージェントは、プログラムの適格性、インセンティブ金額、SCA 予算の利用可能性に関する積極的なガイダンスを、ワークフロー内でセラーに提供するという画期的な進化を遂げています。」

はじめかた

AWS コンソールの新しい AWS Partner Central エクスペリエンスに移行したパートナーは、今すぐにエージェントを利用できます。開始方法は以下の通りです。

  • 新規パートナー : AWS コンソールで AWS パートナーとして登録してください。
  • 既存パートナー : 新しい AWS Partner Central エクスペリエンスに移行してください。ステップバイステップのガイダンスについては、移行ガイドをご確認ください。

パートナーは MCP サーバーを通じて CRM 経由で直接エージェントにアクセスすることもできます。自動化と統合のオプションについてはこちらのリンクをご覧ください。

移行サポートが必要ですか? 移行を加速し、初日から成功するための準備を整えるために、AWS パートナーのプロフェッショナルサービスをご活用ください。

今後の展望 : これはほんの始まりに過ぎません。2026 年を通じて、パートナーのジャーニーの各ステージでパートナーを支援するエージェント機能を継続的にローンチしていきます。

翻訳は Partner SA 前田が担当しました。原文はこちらです。

前田 賢介(Maeda Kensuke)

前田 賢介(Maeda Kensuke)

シニアパートナーソリューションアーキテクト アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社