Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/7/14 週
さまざまなニュース
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- ブログ記事「Enabling customers to deliver production-ready AI agents at scale」を公開
AWS の Head of AI Services and Data である Swami Sivasubramanian が AI エージェントの大規模展開を実現する新機能について解説するブログ記事です。記事では、Amazon Bedrock AgentCore をはじめとする新しいサービスの発表と共に、AWS の AI エージェントに対する4つの重要な指針を詳しく説明しています。アジリティの重視、基本原則の進化、モデル選択とデータ活用の最適化、そして変革をもたらすソリューションの展開という観点から、AWS がどのようにして AI エージェントの実用化を推進しているかを包括的に紹介しています。AstraZeneca、Yahoo Finance、Syngentaなどの実例を交えながら、AI エージェントが実際のビジネスにもたらす価値と可能性について深い洞察を提供する内容となっています。 - ブログ記事「Introducing Strands Agents 1.0: Production-Ready Multi-Agent Orchestration Made Simple」を公開
シンプルな実装と柔軟なマルチエージェント対応を実現するオープンソースフレームワーク「Strands Agents」の最初の正式版である v1.0 を紹介する記事です。A2A プロトコルを含めたマルチエージェント関連機能の強化や非同期サポートの強化など、本番環境に向けた機能拡張の詳細が解説されています。 - ブログ記事「Kiro のご紹介 – プロトタイプからプロダクションまで、あなたと共に働く新しい Agentic IDE」を公開
新しい Agentic IDE の「Kiro」について紹介する記事です。Kiro は開発者向けのコーディング支援機能を提供し、より効率的なソフトウェア開発を支援します。自然言語での仕様・要件生成や、既存コードの理解・改善提案など、開発プロセス全体をサポートする機能が特徴です。 - ブログ記事「Code with Kiro ハッカソンのおしらせ」を公開
Kiro を活用したハッカソンイベントの開催について紹介する記事です。参加者が Kiro の機能を実際に体験し、創造的なアプリケーション開発に挑戦する機会を提供します。賞金 10 万ドルを懸けて、スペック主導型開発がどのようなものか見てみませんか。 - ブログ記事「AWS Open Data Program のデータを Amazon Bedrock で活用する方法」を公開
AWS Open Data Program で提供されているオープンデータを Amazon Bedrock で活用する具体的な方法を解説しています。公開データセットを生成AIモデルの学習や推論に活用することで、より豊富なコンテキストを持つAIアプリケーションを構築できます。 - ブログ記事「Amazon Q Developer を使用した SAP アプリケーション開発の高速化」を公開
SAP アプリケーション開発における Amazon Q Developer の活用方法を解説した記事です。SAP 特有の開発要件に対応したコード生成や、既存システムの理解支援機能により、長年開発されてきた ABAP コードの理解促進や開発効率を大幅に向上させることができます。 - ブログ記事「NVIDIA Grace Blackwell GPU によって強化され、最高の AI パフォーマンスを実現する新しい Amazon EC2 P6e-GB200 UltraServers」を公開
NVIDIA Grace Blackwell GPU を搭載した新しい Amazon EC2 P6e GB200 UltraServers を発表しました。この記事では、最高レベルのAI性能を実現する新インスタンスの技術仕様と、大規模な生成AIモデルの学習・推論における性能向上について詳しく解説しています。 - ブログ記事「【開催報告】3D アバターとマルチ AI エージェント による新たな接客体験」を公開
AWS Summit Japan 2025 で展示された、3Dアバターとマルチ AI エージェントを活用した革新的なカスタマーサービス体験について紹介しています。この記事では、複数のAIエージェントが連携して顧客対応を行う仕組みや、3Dアバターによる視覚的なインタラクションの実現方法を解説しています。 - ブログ記事「【開催報告】AWS Summit Japan 2025 〜 流通小売消費財業界ブース」を公開
AWS Summit Japan 2025 における小売・消費財(CPG)業界向けの展示とセッション内容を紹介しています。この記事では、小売業界特有の課題に対する生成AI活用事例や、在庫管理・需要予測・パーソナライゼーションなどの具体的なソリューションを紹介しています。 - ブログ記事「【開催報告】AWS Summit Japan 展示 : Amazon Nova Canvas の Virtual try-on でリアルな商品試着と配置を実現し、返品率を削減する」を公開
Amazon Nova Canvas を活用したリアルな仮想試着ソリューションについて詳しく解説しています。この記事では、画像生成AIを使用して顧客が商品を実際に試着したような体験を提供し、返品率の削減を実現する方法を紹介しています。 - ブログ記事「【開催報告】AWS Summit Japan 2025 物流業界向けブース展示 「倉庫 x OCR x 生成 AI エージェント」」を公開
AWS Summit Japan 2025 における物流業界向けの展示とセッション内容を紹介しています。この記事では、物流・配送業界における生成AI活用の最新動向や、ルート最適化・需要予測・自動化などの具体的な活用事例を解説しています。
- ブログ記事「Enabling customers to deliver production-ready AI agents at scale」を公開
サービスアップデート
サービスアップデート – 生成AIを組み込んだ構築済みアプリケーション
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- Amazon Q in QuickSight のカスタム指示とトピック機能が一般提供開始
Amazon Q in QuickSight にて、カスタム指示とトピック機能が一般提供されました。この機能により、ユーザーは特定のビジネスコンテキストに合わせてAIアシスタントの動作をカスタマイズでき、より正確で関連性の高い分析結果を得ることができます。企業固有の用語や分析パターンに対応した、よりパーソナライズされたBI体験を提供します。 - AWS Transform for mainframe のコードリファクタリング機能とビジネスロジック抽出機能を強化
AWS Transform にて、メインフレームコードのリファクタリング機能が強化されました。変換によって出力されたJavaコードに対して最適化を実行したり、ビジネスロジック抽出機能を利用できるようになったため、さらにモダナイゼーションにかかる時間の短縮や品質向上実現できるようになります。
- Amazon Q in QuickSight のカスタム指示とトピック機能が一般提供開始
サービスアップデート – アプリケーション開発のためのツール
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- Amazon Bedrock AgentCore がプレビューで利用可能に
AIエージェントの構築を簡素化する Amazon Bedrock AgentCore がプレビューとして提供開始されました。AIエージェントを本番で構築・運用する際の認証やオブザーバビリティ、メモリ管理やスケーラビリティといった種々の課題を解決するための機能を提供し、開発者がビジネスロジックに集中できる環境を提供します。外部システムとの連携を含む高度なAIエージェントの開発が効率化されます。今回の発表においてはAgentCoreの7つの機能が発表されましたが、これらの機能は個別に使用することも、最適化された組み合わせで使用することも可能です。詳細はプレビュー発表のブログでもご確認ください。 - TwelveLabs モデルが Amazon Bedrock でフルマネージド対応
動画理解に特化した TwelveLabs のモデルが、Amazon Bedrock でフルマネージドサービスとして利用可能になりました。動画コンテンツの分析、検索、要約などの機能を簡単に統合でき、メディア・エンターテインメント業界での活用が期待されます。 - Amazon Bedrock で Luma AI’s Ray2 による画像から動画生成機能を提供開始
Amazon Bedrock にて、Luma AI の Ray2 モデルを使用した画像から動画への生成機能が利用可能になりました。静止画像を入力として、自然な動きを持つ高品質な動画コンテンツを生成できます。マーケティング素材の作成や、プロトタイプ動画の制作など、クリエイティブワークフローの効率化に貢献します。 - Amazon Nova の SageMaker AI でのカスタマイズ機能を提供
Amazon SageMaker AI にて、Amazon Nova モデルのカスタマイズ機能が利用可能になりました。企業固有のデータを使用してモデルをファインチューニングし、特定のユースケースに最適化されたAIモデルを構築できます。業界特化や企業特化のAIソリューション開発に活用できます。 - Amazon Bedrock でカスタマイズされたAmazon Nova モデルのオンデマンドデプロイメントが利用可能に
Amazon Bedrock にて、カスタマイズされたAmazon Nova モデルのオンデマンドデプロイメント機能を提供開始しました。必要に応じてモデルを迅速にデプロイでき、使用量に応じた柔軟な料金体系により、コスト効率の良いAI活用が可能になります。開発・テスト環境での利用や、変動するワークロードに対応する際に特に有効です。 - Amazon Nova Sonic の多言語サポートを拡張
Amazon Nova Sonic にて、フランス語、イタリア語、ドイツ語のサポートが追加されました。音声認識・生成機能がより多くの言語に対応することで、グローバルなアプリケーション開発やマルチリンガル対応のサービス構築が容易になります。
- Amazon Bedrock AgentCore がプレビューで利用可能に
サービスアップデート – インフラストラクチャとデータ管理
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- Amazon S3 Vectors がプレビューで提供開始
Amazon S3 にて、ベクトルデータの保存とクエリをネイティブサポートする S3 Vectors 機能がプレビューで提供開始されました。RAGアプリケーションや類似性検索において、別途ベクトルデータベースを構築することなく、S3 上で直接ベクトル操作が可能になります。データ管理の簡素化とコスト削減に貢献します。 - Amazon OpenSearch Service が RDS MySQL/PostgreSQL との統合をサポート
Amazon OpenSearch Service にて、Amazon RDS の MySQL および PostgreSQL データベースとの直接統合機能を提供開始しました。リレーショナルデータベースのデータを OpenSearch に同期し、高度な検索・分析機能を活用できます。RAGアプリケーションでの構造化データ活用が効率化されます。 - Amazon OpenSearch Service が Aurora MySQL/PostgreSQL との統合をサポート
Amazon OpenSearch Service にて、Amazon Aurora の MySQL および PostgreSQL との統合機能も同時に提供開始されました。Aurora の高性能・高可用性と OpenSearch の検索機能を組み合わせることで、エンタープライズレベルのデータ分析・検索ソリューションを構築できます。 - Amazon CloudWatch の生成AI可観測性機能がプレビューで提供
Amazon CloudWatch にて、生成AIアプリケーション専用の可観測性機能がプレビューで提供開始されました。AIモデルの推論性能、レスポンス品質、コスト効率などを専用ダッシュボードで監視でき、生成AIシステムの運用管理が大幅に改善されます。
- Amazon S3 Vectors がプレビューで提供開始
サービスアップデート – その他
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- AWS AI League を発表
AI技術の普及と人材育成を目的とした AWS AI League を発表しました。開発者、学生、研究者がAI技術を学び、実践できるプラットフォームを提供し、コミュニティ主導でのAI技術革新を促進します。 - AWS Marketplace で AI エージェント/ツールの提供を開始
AWS Marketplace にて、サードパーティ製のAIエージェントツールの提供を開始しました。様々なベンダーが開発したAIエージェントソリューションを簡単に導入でき、企業のAI活用の選択肢が大幅に拡大されます。 - MCP Server for Amazon MSK が利用可能に
Amazon MSK (Managed Streaming for Apache Kafka) 向けの Model Context Protocol Server が提供開始されました。AIエージェントがリアルタイムストリーミングデータにアクセスし、動的なコンテキストを活用した推論が可能になります。 - AWS Knowledge MCP Server がプレビューで利用可能に
AWS の技術文書やベストプラクティスにアクセスできる AWS Knowledge MCP Server がプレビューで提供開始されました。AIエージェントが AWS の公式ドキュメントを参照し、より正確な技術サポートや推奨事項を提供できます。 - AWS API MCP Server が利用可能に
AWS API への統合アクセスを提供する AWS API MCP Server が利用可能になりました。AIエージェントが AWS サービスを直接操作し、インフラストラクチャの管理や監視を自動化できます。 - Model Context Protocol Server for Price List が利用可能に
AWS サービスの料金情報にアクセスできる Price List MCP Server が提供開始されました。AIエージェントがリアルタイムの料金情報を参照し、コスト最適化の提案や見積もり作成を支援できます。
- AWS AI League を発表
今週は以上でした。それでは、また来週お会いしましょう!