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22社51名の参加者が2時間で業務アプリを自作し発表 !Claude ・Kiro実践ワークショップの記録
このワークショップで起きたこと
みなさん、こんにちは。AWS アカウントマネージャーの岩上です。
2026年6月8日、AWS 麻布台オフィスで 「Claude , Kiro実践ワークショップ」 を開催しました。
参加者22社51名、ハンズオン2時間、そして最後に参加者が自作アプリを発表する時間を設けました。
ワークショップの満足度はなんと100%というアンケート結果 でした。本記事では当日の流れ、参加者が作ったアプリ、そして高い満足度を頂けた背景をまとめます。
ワークショップの出発点
多くの企業がDXに取り組む中、共通して聞こえてくる課題があります。それはアイデアはあっても実装できる人材がいないでした。IT部門は日々の運用に追われ、新しい取り組みに手が回らない。この業務変革の「最後の1マイル」が状態が続いています。AI コーディングツール(Claude Desktop Cowork / Code、Kiro IDE)は、この構造を変える可能性を持っています。自然言語で指示するだけでアプリの雛形が作れる時代になりました。
しかし、AI コーディングツールのデモを見ても「すごいけど自分には関係ない」で終わりがちです。ツールを配るだけでは組織は変わりません。
そこで、AIを学び場だけでなく業務変革のきっかけの場を提供したいと考えました。参加者が自分の業務課題を起点に、実際に動くアプリを作ることを主眼としたワークショップを企画しました。
プログラム構成
今回は参加要件として、”事前セットアップを完了頂いている事”とさせていただきました。事前セットアップを完了してもらうことで、ワークショップ当日はアプリ作成に集中できる環境を用意しました。
座学では操作に必要な最低限の知識を共有し、試していただく時間を最大限長くとる構成で運営しました。※セットアップガイド(Kiro / Claude Desktop)
まず座学パートではソリューションアーキテクトの山澤が担当しました。
ワークショップ全体像
ハンズオンではテキスト教材を起点にしつつ、各自が「自分の困りごと」をテーマに開発。ソリューションアーキテクトがフロアを巡回し、手が止まっている人に声をかける体制としました。
アプリ発表事例:日本曹達 宮形様の農業化学品FAQデータベース
アプリ作成時間は30分間という限られたお時間の中、参加者の皆様も集中して生成AIを使った開発をされていました。その後今回のメインパートである「アプリ発表」を実施しました。
今回は発表者の代表として日本曹達株式会社農業化学品事業部普及部広報課 宮形様を取り上げさせていただきます。
日本曹達様は総合化学メーカーで、非エンジニアの方々も積極的に生成AIを活用されているお客様です。
課題: 顧客からの技術問い合わせに対し、過去の回答履歴を毎回手作業で検索。同じ質問に何度も回答し、回答品質がベテランの記憶に依存していた。
ワークショップ内で作ったもの: 過去のQ&Aデータをキーワード検索できるFAQアプリ。カテゴリを絵文字で直感的に表示し、関連度の高い過去回答を提示。
ポイント:
- 巨大システムの刷新ではなく「毎日繰り返す不便」を解消する題材選び
- 業務を最もよく知る担当者自身が、仕様書を書く代わりにアプリを作った
- 属人的なナレッジを検索可能にする「組織化の第一歩」になる
ここから先は、データ拡充→意味検索(RAG)→回答案の自動生成→組織展開と段階的に進化させられます。重要なのは、最初の一歩をワークショップの2時間で踏み出せたことです。
日本曹達株式会社農業化学品事業部普及部広報課 宮形様の発表
他の発表者が作ったアプリ
また現地では業務からプライベートなお悩みまで多様なアイディアのもと、様々なアプリケーションが発表があり、双方向での学びの場として盛り上がりを見せていました。発表頂いた皆様、すばらしいアプリの共有ありがとうございました。
- 画像アイコン加工(ドラッグ&ドロップで透過・補正を自動処理)
- 製品CSV一括登録(バリデーション付き一括登録Webアプリ)
- クラウドコスト可視化(ブラウザ拡張でリアルタイム表示)
- ゲーム開発(ターン制戦車バトルゲームをフルスクラッチ)
- 外食抑制カウンター(月間上限に対する進捗可視化
ワークショップ後の懇親会
発表終了後、そのまま会場で懇親会を実施しました。参加企業同士が「自社ではこう使おうと思っている」「セキュリティ部門への説明はどうしたか」といった具体的な情報交換を行い、企業の枠を超えた議論が自然発生していました。普段接点のない他社の担当者と、同じツールを触った直後だからこそ生まれる会話があり、ワークショップ本編に匹敵する価値がこの時間にあったと感じています。
高い満足度 の背景 ― 何がうまくいったのか
ワークショップ終了後のアンケート(1 ~ 5の5段階で満足度を評価)では、参加者の100%が「4」または「5」を選択いただき高い満足度を示しました。運営として意識していたのは、「参加者がアプリを作る体験の品質」をいかに上げるかでした。またコメントでも「刺激になりました!」「他の人の作成したアプリが動作含め見られたことが良かった」などアプリ発表に関しての好意的なコメントも多く頂いております。
振り返りとして3点を共有します。
1. 「当日動かない」リスクの排除
AI コーディングツールはクライアント環境への依存が大きく、セットアップ不備が致命的です。そこで以下を事前に準備しました。
参加者に事前セットアップを必須化し、Zenn 記事で手順を詳細公開。さらに当日の想定外のトラブルの対策としてサポートメンバーとしてソリューションアーキテクトが巡回し、
お客様の課題をその場で解決しました。
2. ゴールを押しつけない
教材はあっても「このアプリを作ってください」というお題はあえて出していません。チュートリアルを最後までなぞるのではなく、途中から自分のテーマに切り替えてよい設計にしました。
結果的に、発表された6つのアプリはすべて別々の課題を解いています。
3. 発表の場があること
「2時間後に発表できる人を募集します」と冒頭で伝えたことで、ハンズオン中に「見せられるものを作ろう」というモチベーションが自然に生まれました。
なお、発表は完全任意で進行させていただきました。発表頂いた皆様の素晴らしいOwnershipに感謝いたします。
どのように生成AIをつかって業務を変えていくかの現場の活用Tipsをその場で学べることに価値を感じて頂けました。
なお今回のワークショップで持ち帰るアイディアを記載いただきました。
ワークショップ後の支援
AWS では、ワークショップで「自分でも作れる」と実感いただいた後も、お客様の状況に応じた継続支援をご用意しています。活用方法の共有会、業務課題の深掘り、セキュリティ面の技術説明など、次のステップについては担当のアカウントマネージャーまでお気軽にご相談ください。
なお本ワークショップの目的はアプリを作ることではありません。AIを使い、自ら業務を改善できる人材を増やすことです。個人の生産性向上が組織全体へ広がることで、企業はこれまで改善できなかった業務変革を現場から進められるようになります。私たちは今後も、お客様が生成AIを単なるツールではなく、継続的な業務変革の基盤として活用できるよう支援していきます。
本記事公開時点では、当該ワークショップは招待制のイベントとなります。AWS側の担当者がお客様の状況を鑑みてご案内差し上げておりますので、予めご了承ください。
関連リンク
Claude Desktop セットアップガイド(Zenn)
Kiro IDE セットアップガイド(Zenn)




