DSN Software が歯科患者体験を変革した方法

医療業界に従事している DSN は、ダウンタイムがクライアントにどのような悪影響を及ぼす可能性があるかを懸念していたのは当然のことです。移行中のアップタイムを支援するために、AWS は AWS Migration Acceleration Program (MAP) を推奨しました。これは、何千件もの企業顧客のクラウド移行から得た知識に基づいた包括的なクラウド移行プログラムです。その中で重要なのは、AWS のスペシャリスト移行パートナーから受けた専門家による支援でした。

その専門家と協力して AWS Migration Service を利用しました。AWS Migration Service では、各クライアントの移行を個別にスケジュールして、夕方や夜間などの中断を最小限に抑えることができました。移行プロセスは、転送のたびに分離された新しい Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) を作成することで上手くいきました。この新しいインフラストラクチャにより、DSN はクラウドで必要としていた安全でサイズ変更可能なコンピューティングキャパシティを手に入れることができました。このプロセスの大きな利点は、最終的な移行が中断される前に、DSN がクライアントにこの新しい Amazon EC2 インスタンスへのアクセスを提供して、移行が成功したことを検証できることでした。 

AWS を導入したことで、DSN は増大するクライアントのニーズをより適切にサポートできるようになりました。DSN は米国全土にクライアントを抱えているため、AWS Global Infrastructure により各クライアントのサービスを最適なリージョンでホストできます。また、 AWS Application Load Balancer と組み合わせることで、可能な限り最速、最も効率的、信頼性の高いサービスが実現しました。

Amazon EC2 のスケーラブルなワークロードを使用して、DSN は必要に応じてコンピューティングリソースを自動的に追加または削除できます。移行後、DSN はインフラストラクチャの問題もなく、100% の稼働率を実現しています。

AWS クラウド環境は、DSN が米国医療保険の携行性と責任に関する法律 (HIPAA) の規制要件に合致するうえで役立つソリューションを提供しています。これは、保険、請求、臨床ケアデータ、検査結果などの保護対象医療情報 (PHI) を保護するために重要です。

DSN では、Amazon Data Lifecycle Manager を使用して、クライアントの Amazon EC2 インスタンスのバックアップを 1 日に数回自動的に作成するようになりました。このバックアップは、ディザスタリカバリ時に復元できます。ファイアウォールのセキュリティルールは、問題があれば自動的に警告し、疑わしいアクティビティを即座にブロックします。また、デベロッパーのスキルを常に最先端に保つために、AWS は認定トレーニングでサポートしています。

新しい競合他社が市場に参入するにつれ、DSN と AWS の関係が大きな利点となっています。Munakl 氏は次のように説明しています。「大規模なクライアントとテクニカルレビューを行うとき、最初に受ける質問に、『クラウド環境はどこか』というものがあります。 AWS だということを聞くと、それ以上説明する必要はありません」。

DSN は引き続き AWS と協力して、6 つの新製品のリリースに取り組んでいます。その中には、歯科医がどこからでも、どのデバイスからでもデジタル画像にアクセスして共有できるようにする画期的なクラウド画像処理プラットフォームが含まれます。

DSN の主な焦点は AI です。AI は、メモ取りや請求などのプロセスを自動化することで管理タスクを軽減できる可能性があります。Munakl 氏が指摘するように、AI は患者のリスクを軽減するのにも役立ちます。「AI は、処方している薬と患者が既に服用している薬との間に起こりうる副作用を警告してくれます」。

また、「私たちは最近、米国の大手歯科サービス組織と提携しましたが、AWS との関係は、その組織に当社のテクノロジーをデプロイする能力を確保する上で重要な点です」と Munakl 氏はまとめています。

ビジネスがどのようにイノベーションを加速し、コストを最適化できるかを知るには、AWS クラウドへの移行に関する詳細をご覧ください。