構成概要
目的・用途:
頻繁に機能をアップデートするプロダクトを開発・運用を行っており、AWS サービスを用いて CI/CD 環境を構築したい
この構成での料金試算例:
24.25 ドル(月額)
プロダクト開発は “作って終わり” ではなく、ユーザーからのフィードバックを元に “継続的に改善し続ける” ものです。この継続的な改善のためには、ソースコードを管理し、テスト、ビルド、そしてデプロイを自動化することがとても重要です。
本ページでは AWS のフルマネージドサービスである Code サービス群を利用した CI/CD パイプラインの構成例を紹介します。
AWS CodeCommit でソースコードを管理し、AWS CodeBuild でソースコードのビルドおよびテストを行い、AWS CodeDeploy でアプリケーションをデプロイします。そして、AWS CodePipeline を用いることで、ソースコードの変更をトリガーに一連の流れを自動的に実行するパイプラインを構成できます。
※構成図にはデプロイ対象として Amazon EC2、ELB、Amazon RDS を用いた構成を記載しておりますが、こちらは試算には含めず、構成図上部の Code サービス群のみを対象として試算をしています。また、Amazon EC2 に限らず、AWS Lambda や Amazon ECS などを用いた構成を用いる場合にも、Code サービス群をご利用可能です。

この構成での選択サービス
用途
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選択サービス
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---|---|
ソースコードの管理
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ユニットテストやビルドの実行
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アプリケーションのデプロイ
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CI/CD パイプラインの構築
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月額合計料金:24.25(USD)
この構成での料金試算例
サービス
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項目
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数量
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単価
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料金 (USD)
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AWS CodeCommit
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アクティブユーザー数 |
10 人 |
1.00 USD/1 アクティブユーザー・月 |
5.00 |
AWS CodeBuild
|
ビルド 1 分あたりの料金 |
5 分 x 25 回 x 22 営業日 = 2,750 分 |
0.005 USD/分 |
13.75 |
AWS CodeDeploy
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- |
- |
- |
0.00 |
AWS CodePipeline
|
V2 タイプのパイプライン実行時間 |
5 分 x 25 回 x 22 営業日 = 2,750 分 |
0.002 USD/分 |
5.50 |
東京リージョンでのご利用を想定しています。
お客様の環境として、開発環境、検証環境、本番環境の3環境があるとします。それぞれにパイプラインを用意し、営業日ごとに一連の処理を下記の回数行うと仮定します。
開発環境:16 回 /1 営業日
検証環境:8 回 /1 営業日
本番環境:1 回 /1 営業日
1 ヶ月 22 営業日として試算しております。
AWS CodeCommit を利用するアクティブユーザーは 10 名とし、各ユーザーに割り当てられるストレージや Git リクエスト回数を超過しないと仮定します。(参考: https://aws.amazon.com/jp/codecommit/pricing/)
AWS CodeBuild はコンピューティングインスタンスタイプとして general1.small を利用し、各ビルドの実行に 5 分かかるとします。
AWS CodeDeploy は Amazon EC2 を対象としたデプロイに料金は発生しません。
構成図下部の Amazon EC2, ELB, Amazon RDS は試算の対象に含めておりません。
AWS で提供しているサービスの一部で無料利用枠が提供されているものがあります。本試算では無料利用枠を考慮せずに試算を行っており、実際にはより安価にご利用頂ける場合があります。
AWS CodeCommit には 5 アプティブユーザー/月までの無料利用枠があります。
AWS CodeBuild には 100 分(ビルド時間)/月までの無料利用枠があります。
AWS CodePipeline には 100 分(ビルド時間)/月までの無料利用枠があります。
※ 2024 年 3 月 6 日時点での試算です