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2026 年の成長促進に向けた AWS チャネルプログラムの更新

本記事は、AWS で Director of Specialists and Partner Program を務める Sachin Vora による「Updates to AWS Channel Programs to Drive Growth in 2026」を翻訳したものです。

2026 年における、Amazon Web Services (AWS) チャネルパートナープログラム (ソリューションプロバイダーディストリビューション) およびマネージドサービスプロバイダー (MSP) プログラムの戦略的な更新についてお知らせします。これらの更新は、強化されたインセンティブ、簡素化されたベネフィット、新しい案件登録と請求機能を含み、パートナーの AWS プラクティスの効率的な拡大とさらなる顧客の成功の実現を支援します。

専門的なクラウド知識への需要が加速するにつれて、企業はデジタルモダナイゼーションや AI イニシアチブを推進するため、ますます AWS パートナーへの期待を高めています。今回の戦略的なプログラム更新により、パートナーはその能力を拡大し、ビジネスの予測可能性を高め、顧客に革新的なソリューションを提供しながら、新たな成長機会を創出することができるようになります。

「AWS は、パートナーとその顧客の多様化するニーズに応えるため、パートナープログラムの進化に全力で取り組んでいます」 と、AWS Specialists and Partner Core 部門の Vice President である Julia Chen は言っています。「チャネルプログラムの戦略的更新は、パートナーネットワークへの継続的な投資と、パートナーの成功に対する私たちの強いコミットメントを反映したものです。パートナーの付加価値提供能力と成長へ投資を行い、オペレーションの合理化を継続することで、AWS は、パートナーが持続可能で収益性の高い AWS プラクティスを構築し、顧客のために優れた成果を生み出すために必要な予測可能性とツールを提供します。」

これらの更新は 2026 年 1 月 1 日から始まり、以下の分野で実施されます。

チャネルインセンティブの拡充

AWS ソリューションプロバイダープログラム (SPP) およびディストリビューションプログラム (DP) では、パートナーが収益をより正確に予測し、AWS プラクティスへの長期的な投資を行えるように、新たなインセンティブの導入と既存インセンティブの更新を行います:

  • 従来のベースインセンティブとテクニカル能力ディスカウントを統合した、合理化されたベースベネフィット (Base Benefit)
  • パートナー創出ディスカウント (POD)、公共部門ディスカウント (PSD)、カスタマー・エンゲージメント・インセンティブ (CEI) の Grow ディスカウントに代わり、新規顧客の獲得に対して報酬を提供する、新規顧客インセンティブ (New Customer Incentive)
  • パートナーの再販ポートフォリオ全体における増分成長を評価する、新しいパートナー成長インセンティブ (Partner Growth Incentive)

さらに、AWS ディストリビューター向けには、投資の拡大とより高い予測性のための簡素化された算出を含む変更を実施し、中小企業や AWS Marketplace ソリューションの販売などの重点分野に注力できるように支援を行います。

新しいプライベート・プライシング再販インセンティブ

プライベート・プライシング再販 (Private Pricing Resell) は、リセラーとそのエンドカスタマーに対し、利用料のコミットメントと引き換えに、商業ベネフィットを提供することを目的としています。本プログラムでは、リセラーに複数の収益獲得方法を提供する新たなインセンティブを導入します。この変更により、リセラーは AWS とのエンゲージメントに基づき、現金および/または割引の形でベネフィットを受け取ることができます。

運用の合理化

パートナーによる再販案件登録を可能にするチャネル販売の仕組みとして、プライベート・プライシング再販プログラムのための案件登録を開始します。これらの運用改善の一環として、パートナーの管理負担を軽減し請求体験を最適化するとともに、顧客により大きな管理権限を提供するため請求機能の拡充にも投資します。

これらの更新では、AWS とパートナーの共同投資の増加によるガバナンスの改善とサービス提供の拡充を通じて、顧客の成功を支援します。

AWS マネージドサービスパートナー向けの新しいベネフィット

さらに、最近 AWS マネージドサービスパートナー向けに、3 つのベネフィットを発表しました。これらは、クラウド導入を推進し、能力強化のために AWS サービスを活用し、政府機関の顧客を支援するパートナーに報奨を提供するために設計されました。これらの新しいベネフィットにより、MSP パートナーは様々な顧客層に優れたクラウドソリューションを提供しながら、自社の成長を加速することができます。

次のステップ

これらの更新が貴社のビジネス戦略にどのように適合するかを理解し、更新に向けて準備を行うために、AWS パートナー開発マネージャー (PDM) と連携してください。更新の導入は 2026 年 1 月 1 日から始まり、継続的なコミュニケーションとイネーブルメントとともに、年間を通じて段階的に実施されます。円滑な移行のため、以下をご確認ください:

  • AWS パートナーセントラルにある SPP 向けおよび DP 向けのよくある質問 (ログイン必須/日本語は後日追加予定) をご確認ください。
  • 2025 年 11 月および 12 月に開催予定のイネーブルメント・セッションにご参加ください (招待メールは別途送付)。イネーブルメントは、継続して 2026 年にも実施予定です。
  • インセンティブ構造と適格要件に関する詳細情報を含むプログラムガイドの更新をご確認ください。更新版ガイドは、2025 年 12 月末までに AWS パートナーセントラルで公開する予定です。

注: 特定の地域およびセグメント (一部の政府機関の顧客を含む) では、今回のプライベート・プライシング再販の更新は対象外となります。詳細は、AWS パートナーセントラルSPP 向けおよび DP 向けガイド (日本語は後日追加予定) をご確認ください。