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週刊生成AI with AWS – 2025/5/19週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。
気づけば 5 月も終盤ですが、もう少し生成 AI のイベントが続きます!

6 月 25 日 (水)、26 日 (木) に開催される AWS Summit Japan 2025 もあと 1 ヶ月を切りました。登録はこちらから!

4 月に発表した「AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム」も非常に多くの申し込みをいただいています。引き続き募集中ですのでよろしくお願いします。

先週は、Claude ユーザー待望の Claude 4 Sonnet/Opus が Amazon Bedrock で使えるようになるといった注目が高いアップデートがありました。
それでは、5 月 19 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。

さまざまなニュース

サービスアップデート

    • Amazon Bedrock Data Automation がビデオからのカスタムインサイト生成に対応
      Amazon Bedrock Data Automation(BDA)がビデオのカスタムブループリントに対応し、標準出力では取得されない情報を抽出・生成することができるようになりました。自然言語の指示によって、生成する内容や出力データタイプを指定することが可能です。例えば、広告配置のためにテレビ番組を分析するユーザーは、カスタムブループリントを使用してシーンを要約したり、映っているオブジェクトを検出し製品ロゴを識別したりすることが可能です。
    • Amazon Bedrock Agents の CloudWatch メトリクスを発表
      Amazon Bedrock Agents に対する包括的な CloudWatch メトリクスサポートを提供しました。これにより、開発者はエージェントベースのアプリケーションをより高い可視性で監視、トラブルシューティング、最適化できるようになりました。メトリクスには呼び出し回数、レイテンシー測定、トークン使用量、エラー率などが含まれお客様が本番環境でのエージェントのパフォーマンスをより良く理解するのに役立ちます。Amazon BedrockがサポートされているすべてのAWSリージョンで現在利用可能です。
    • Anthropic Claude 4 基盤モデルが Amazon Bedrock で利用可能に
      Anthropic Claude モデルの次世代版、Claude Opus 4 と Claude Sonnet 4 が Amazon Bedrockで利用可能になりました。これらのモデルは特にコーディングに優れており、複雑で長時間にわたるタスクやエージェントワークフローにおいて高いパフォーマンスを発揮します。Opus 4 と Sonnet 4 はどちらもハイブリッド推論モデルで、深い推論のための拡張思考モードをサポートしています。Claude Opus 4 は、米国東部(オハイオ、バージニア北部)および米国西部(オレゴン)リージョンで利用可能です。Claude Sonnet 4 は米国東部(オハイオ、バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(ハイデラバード、ムンバイ、大阪、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、および欧州(スペイン)リージョンにて呼び出し可能です。どちらもクロスリージョン推論を通じてアクセスできます。詳しい特徴はブログガイドを参照ください。
    • Amazon Bedrock モデルが AWS GovCloud (US) で FedRAMP High および DoD IL-4/5 承認を取得
      Anthropic Claude 3.5 Sonnet v1 と Claude 3 Haiku、および Meta Llama 3 8B と 70B モデルが、AWS GovCloud (US) リージョンの Amazon Bedrock において、FedRAMP High および国防総省クラウドコンピューティングセキュリティ要件ガイド (DoD CC SRG) インパクトレベル (IL) 4 および 5 の承認を取得しました。さらに、Amazon Bedrock の各機能(エージェント、ガードレール、ナレッジベース、モデル評価)も承認されました。連邦政府機関、公共部門の組織、およびFedRAMP High コンプライアンス要件を持つ企業は、Amazon Bedrock を使用して Anthropic と Meta の高性能な基盤モデル (FM) にアクセスできるようになりました。
    • 次世代版 Amazon SageMakerが新たなリージョンで利用可能に
      次世代版 Amazon SageMaker が欧州(ストックホルム)リージョンで利用可能になりました。サポートされているリージョンの一覧はこちらからご覧いただけます。

著者について

Naoto Kimura

木村 直登(Naoto Kimura)

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、製造業のお客様に対しクラウド活用の技術支援を行なっています。最近は生成 AI と毎日戯れており、特にコード生成と LLM エージェントに注目しています。好きなうどんは’かけ’です。