Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/5/5週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの野間です。
GWはリフレッシュできましたでしょうか? 休み明けの今週は火、水、木と生成AI関連のイベントが続きます!
- 5 月 13 日 (火):Coding Agent Workshop ~ 開発生産性向上とガバナンスの両立を目指した、Cline with Amazon Bedrock活用のコツ
- 5 月 14 日 (水):JAWS-UG Expert Online: Amazon Q Developer 特集
- 5 月 15 日 (木):GenAIOps – 生成 AI オブザーバビリティを Amazon Bedrock と Langfuse で実現
イベントの申し込み方法などのリンクはこちらのブログ「生成 AI 最前線!5月開催の AWS 生成 AI イベントガイド」にまとめていますので是非参照してみてください。
また、6 月 25 日 (水)、26 日 (木) に開催される AWS Summit Japan 2025 の事前登録が始まっていますのでこちらも登録をお忘れなく!
それでは、5 月 5 日週の生成 AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- ブログ記事「Amazon Nova Premier: 複雑なタスクを実行したり、モデル蒸留の教師として機能させたりするための、当社の最も有能なモデル」を公開
ついに Amazon Nova Premier の一般提供を開始しました。これは複雑なタスクの実行や100万トークンの長文処理が可能な高性能モデルで、テキスト、画像、動画を処理できます。特筆すべき点は、モデル蒸留の教師モデルとしても機能し、Nova Pro、Lite、Microなどの小規模モデルに高度な機能を効率的に移行できることです。17のベンチマークで最高性能を示し、業界最高クラスの非推論モデルと同等以上のパフォーマンスを発揮します。Amazon Bedrock で利用可能で、マルチエージェントコラボレーションなど複雑なワークフローにも対応し、コスト効率の高いソリューションを提供します。 - ブログ記事「Amazon Q Developer が新しいエージェントコーディングエクスペリエンスで IDE エクスペリエンスを改善」を公開
Amazon Q Developer に新しいエージェントコーディング機能が追加され、Visual Studio Code 上でより直感的な開発体験が可能になりました。素晴らしいのはこの機能により、自然な対話を通じてコードの作成、ドキュメント作成、テスト実行などがリアルタイムで行えるようになります。英語を含む10言語に対応していることや、コードベースのコンテキストを理解した的確な提案が可能なこと、そして Amazon Q Developer Pro と Amazon Q Developer 無料利用枠の両方で追加コストなく利用できることです。是非一度お試しください。 - ブログ記事「Amazon Q Developer in GitHub (プレビュー) がコード生成を加速」を公開
GitHub環境で直接利用できるAmazon Q Developer for GitHub(プレビュー)の提供を開始しました。このツールを使用することで、GitHubのIssueに「Amazon Q Developer agent」ラベルを付けるだけで、新機能の開発から自動コードレビューまでをAIが支援してくれます。特筆すべき点は、セキュリティリスクの自動検出機能や、Java 8/11からJava 17への自動コード移行機能を備えていることです。AWS アカウント不要で無料で利用できるため、GitHubを日常的に使用する開発者の生産性向上に大きく貢献します。まさにAIを活用したフルスタック開発支援ツールとして、コード品質の向上とプロジェクトの効率化を実現します。 - ブログ記事「Amazon Q Developer for GitHub (プレビュー) を活用して開発ワークフローを加速し、リリースサイクルを短縮する」を公開
開発 サイクルを短縮するためタスクを自動実行できる Amazon Q Developer for GitHub(プレビュー)は、AWS アカウントが不要で無料利用できます。Amazon Q Developer は GitHub.com と GitHub Enterprise Cloud での機能開発を加速します。。追加コストなしで Q Developer を支える高性能モデルを活用し、新機能の自動実装、バグの修正、テストカバレッジの向上、ドキュメント作成、すべての新しい Pull Request に対するコードレビューの実行、レガシー Java アプリケーションのモダナイズを行うことができます これらは GitHub 上にある Issue と Pull Request を使用しながら実現できます。
- ブログ記事「Amazon Nova Premier: 複雑なタスクを実行したり、モデル蒸留の教師として機能させたりするための、当社の最も有能なモデル」を公開
builders.flash
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- 「天気のことならなんでも聞いて !」Amazon Bedrock で作るお天気エージェント ~ 株式会社ウェザーニューズによる実装解説」を公開
株式会社ウェザーニューズは、Amazon Bedrock を活用して気象情報のアシスタント機能「お天気エージェント」を開発しました。このシステムは、LangChain Agentsを利用し、Claude 3.5 Sonnet v2 モデルを採用することで、ユーザーからの多様な天気関連の質問に柔軟に対応できます。独自の気象データと組み合わせることで高い信頼性を確保し、ユーザーは「車で2時間の週末晴れる観光スポット」といった従来のアプリでは得られなかった情報まで取得できるようになりました。builders.flashでは「お天気エージェント」開発の背景や実装について解説しています。 - 「3 分でプロレベルの記事が完成 ! Amazon Bedrock を活用した AI コンテンツ作成支援機能の実装」を公開
株式会社いえらぶGROUPは、不動産業界向けSaaS「いえらぶCLOUD」に、Amazon Bedrock を活用したAIコンテンツ作成支援機能を実装しました。この機能は、Claude 3.5 Sonnet v2 を利用し、不動産業者が対象読者とSEOキーワードを入力するだけで、わずか3分程度でプロレベルのブログ記事を自動生成できます。従来3〜4時間かかっていた記事作成が大幅に効率化され、「書く時間が取れない」という課題を解決しています。builders.flashではAI コンテンツ作成までの流れやプロンプトエンジニアリングの工夫などを解説しています。
- 「天気のことならなんでも聞いて !」Amazon Bedrock で作るお天気エージェント ~ 株式会社ウェザーニューズによる実装解説」を公開
サービスアップデート
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- GitHub向けのAmazon Q Developer 統合機能(プレビュー版)が利用可能に
GitHub環境で直接利用できる Amazon Q Developer for GitHub(プレビュー)を発表しました。開発者はGitHub.comとGitHub Enterprise Cloudプロジェクトにおいて、機能開発、コードレビュー、Javaコード変換などをAmazon Q Developerエージェントを通じて実行できます。詳細はこのブログの前半で紹介した ブログ記事「Amazon Q Developer for GitHub (プレビュー) を活用して開発ワークフローを加速し、リリースサイクルを短縮する」を公開 を参照ください。 - Amazon Bedrock Data Automationが音声からのカスタムインサイト抽出に対応
Amazon Bedrock Data Automation(BDA)が、ブループリントを通じて音声データからのカスタムインサイト抽出機能を追加しました。ブループリントをニーズに合わせてカスタマイズすることで、顧客との通話や臨床討論、会議など様々な音声会話から要約、重要トピック、意図、感情などの洞察を抽出できます。この機能は米国西部(オレゴン)および米国東部(バージニア北部)のAWSリージョンで利用可能です。 - Amazon SageMaker AIがカスタムコード提案とワークスペースコンテキストでAmazon Q Developerを強化
Amazon SageMaker AI Jupyter LabにおけるAmazon Q Developerの機能強化を発表しました。プライベートコードリポジトリに基づくコード提案のカスタマイズ機能では企業や組織が持つ独自のプログラムを学習させることで、その組織に最適なコード提案ができるようになります。ワークスペース全体のコンテキストを含めた支援機能では、開発中のプロジェクト全体を理解した上でアドバイスができるようになります。これにより、例えば「このプロジェクトではこういう書き方が推奨されています」といった、より実践的なサポートが可能になります。開発者は通常のチャット感覚でAIに質問でき、プロジェクトの規模や複雑さに関係なく、一貫性のある高品質なコード作成支援を受けられます。
- GitHub向けのAmazon Q Developer 統合機能(プレビュー版)が利用可能に
今週は以上でした。それでは、また来週お会いしましょう!