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AWS Weekly Roundup: Kiro、AWS Lambda リモートデバッグ、Amazon ECS ブルー/グリーンデプロイ、Amazon Bedrock AgentCore など (2025 年 7 月 21 日)
7 月 21 日、ホーチミン市からシンガポールに戻る途中に記事を書いています。すばらしい一週間だったと思っていたところなので、少し振り返ってみたいと思います。7 月 21 日週、私は初めて Corne キーボードを試し、水準を確実に引き上げている講演者たちと一緒に AWS Summit Jakarta のリハーサルを終えてから、ベトナムに移動して AWS Community Day Vietnam にテクニカル基調講演の講演者として参加しました。このエネルギッシュな会合では、複数のテクニカルトラックとネットワーキングセッションを通じて、何百人ものクラウドプラクティショナーと AWS 愛好家が知識を共有しました。
私が行ったのは、「Reinvent perspective as modern developers」というタイトルの基調講演で、サーバーレスやコンテナの他、Amazon Q Developer と Kiro を使用して知識習得時間を短縮し、生産性を高める方法についてお話ししました。数人の AWS コミュニティビルダーやコミュニティ開発者と話し合う機会もあり、Amazon Q Developer を実際に使用してアプリケーション構築の課題にどのように対処したのかを共有してくれました。クラウド開発ジャーニーにおける大幅な生産性向上と知識習得の円滑化を強調した人も幾人かいました。
シンガポールに戻るにあたり、私はおいしい cà phê sữa đá (アイスミルクコーヒー) の思い出だけでなく、この活気に満ちたクラウドイノベーターのコミュニティから得た新鮮な視点やインスピレーションも持ち返っています。
Kiro の紹介
先週のハイライトの 1 つは、何と言っても Kiro です。Kiro は、AI エージェントと連携するための簡素化された開発者エクスペリエンスを通じて、コンセプトから本番環境の実現を支援する AI IDE です。Kiro は、適切な計画と明瞭性を用いてプロトタイプを本番環境システムに移行させるために役立つ spec (スペック) や hook (フック) といった機能で「バイブコーディング」のさらに先を進みます。
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7 月 14 日週の AWS リリース
その他のニュースには、ニューヨークで開催された AWS Summit があり、ここでいくつかのサービスがリリースされました。こちらは、私が注目したいくつかのリリースです。
- AWS Lambda のコンソールと IDE の統合機能やリモートデバッグ機能でサーバーレス開発を簡素化 – AWS Lambda で、ブラウザから Visual Studio Code への開発者ワークフローを合理化する、コンソールと IDE の統合機能とリモートデバッグ機能の提供が開始されました。これらの機能強化により、時間のかかるコンテキストの切り替えが不要になるとともに、開発者が好みの IDE 環境で Lambda 関数を直接デバッグできるようになります。
- Amazon ECS の新しい組み込みブルー/グリーンデプロイで安全なソフトウェアリリースを迅速化 – Amazon ECS で、コンテナ化されたアプリケーションデプロイの安全性と一貫性を向上させる、組み込みブルー/グリーンデプロイの提供が開始されました。この機能により、カスタムデプロイツールを構築する必要がなくなると同時に、ロールバック機能やデプロイライフサイクルフックを使用することで、自信を持ってソフトウェアアップデートをリリースできます。
- Amazon Bedrock AgentCore の紹介: AI エージェントをあらゆる規模でセキュアにデプロイして運用 – Amazon Bedrock AgentCore は包括的な一連のエンタープライズグレードサービスで、開発者が任意のフレームワークとモデルを使用して AI エージェントの大規模なデプロイをすばやく安全に行えるようにします。AgentCore Runtime、Memory、Observability、Identity、Gateway、Browser、および Code Interpreter の各サービスが含まれており、これらが連携してインフラストラクチャの複雑性を解消します。
- AWS 無料利用枠の更新: 新規のお客様は最大 200 USD のクレジットで AWS の使用を開始し、検証できます – AWS 無料利用枠で、新規のお客様に最大 200 USD の AWS クレジットを付与する強化特典が提供されるようになりました。サインアップ時に 100 USD を受け取り、EC2、RDS、Lambda、Bedrock、AWS Budgets を使ったアクティビティを完了すると、さらに 100 USD を獲得できるため、コストを発生させずに AWS サービスを簡単に検証できるようになります。
- Amazon EventBridge の新しいログ記録でイベントドリブンのアプリケーションを監視してデバッグ – Amazon EventBridge で、強化されたログ記録機能の提供が開始されました。この機能は、成功、失敗、ステータスコードに関する詳細情報を伴う包括的なイベントライフサイクル追跡を実現します。この新しいオブザーバビリティ機能は、イベントジャーニーの全体を可視化することで、マイクロサービスとイベントドリブンアーキテクチャの監視における課題に対処します。
- Amazon S3 Vectors の紹介: 大規模なネイティブベクトルサポートを備えた初のクラウドストレージ – Amazon S3 Vectors は、耐久性を備えた専用ベクトルストレージソリューションで、ベクトルのアップロード、保存、クエリにかかるコストの総額を最大 90% 削減できます。Amazon S3 Vectors は、大規模なベクトルデータセットを保存し、AI アプリケーションに 1 秒未満のクエリパフォーマンスを提供するためのネイティブサポートを備えた初のクラウドオブジェクトストアです。
- Amazon EKS が、クラスターあたり 10 万個のノードをサポートする超大規模な AI/ML ワークロードを実現 – Amazon EKS が、単一のクラスター内で最大 10 万個のワーカーノードをサポートするようになりました。このため、お客様は最大 160 万個の AWS Trainium アクセラレーターまたは 80 万個の NVIDIA GPU にスケールアップできます。この業界トップクラスのスケール機能により、お客様は Kubernetes 適合性と使い慣れた開発者エクスペリエンスを維持しながら、1 兆パラメータモデルをトレーニングし、AGI 開発を進展させることができます。
AWS Builder Center より
もしまだご存知なければ、AWS は先日 AWS Builder Center と統合された community.aws をローンチしました。こちらは、私のおすすめ記事です。
- How I Optimized My AWS Bill by Deleting My Account (Corey Quinn 著) – AWS コスト最適化戦略と、請求金額を削減するために検討することもあり得る強硬手段に関する、ユーモアとインサイトにあふれた見解です。
- How to setup MCP with UV in Python the right way (Du’An Lightfoot 著) – 最適な開発ワークフローのために、Python で UV パッケージマネージャーを使用して Model Context Protocol (MCP) をセットアップする実践ガイドです。
- Extending My Blog with Translations by Amazon Nova (Jimmy Dahlqvist 著) – ブログ記事に翻訳機能を追加する Amazon Nova の機能を利用して、世界中の読者にリーチする方法を学びましょう。
- How I used Amazon Q CLI to fix Amazon Q CLI error “Amazon Q is having trouble responding right now” (Matias Kreder 著) – Amazon Q CLI を使用して Amazon Q 独自のエラーを解決する方法を実証する実践的なトラブルシューティングガイドで、AI 支援のデバッグの力を明らかにします。
近日開催される AWS イベント
カレンダーを確認して、今後の AWS や AWS コミュニティのイベントにサインアップしましょう。
- AWS re:Invent – 今すぐ登録して、一足先に最適な学習パスを選択し、移動手段と宿泊先を予約して、皆さんのチームとともに学び、つながり、楽しみましょう。若手のプロフェッショナルならば、All Builders Welcome Grant プログラムに申し込むこともできます。このプログラムは、経済的な障壁を取り除き、クラウドテクノロジーへの多様な道のりを創り出すように設計されています。
- AWS Builders Online Series – 太平洋時間帯の地域を拠点としているならば、AWS でワークロードを構築、移行、デプロイするために役立つ基本的な AWS 概念やアーキテクチャ上のベストプラクティスを学び、実践的なデモに参加することができます。
- AWS Summit – クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレートし、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントに参加しましょう。台北 (7 月 29 日)、メキシコシティ (8 月 6 日)、ジャカルタ (6 月 26~27 日) など、最寄りの都市で開催されるイベントにご登録ください。
- AWS Community Days – 世界中のエキスパート AWS ユーザーと業界リーダーがリードするテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが盛り込まれたコミュニティ主導のカンファレンスにぜひご参加ください。日程は、シンガポール (8 月 2 日)、オーストラリア (8 月 15 日)、アドリア (9 月 5 日)、バルト諸国 (9 月 10 日)、アオテアロア (9 月 18日) です。
今後開催されるすべての AWS 主導の対面イベントと開発者向けの仮想イベントをご覧いただけます。
7 月 21 日週のニュースは以上です。7 月 28 日週に再びアクセスして、新たな Weekly Roundup をぜひお読みください!
– Donnie
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!
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原文はこちらです。