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AWS Weekly Roundup: AWS re:Inforce 2025、AWS WAF、AWS Control Tower など (2025 年 6 月 16 日)

6 月 16 日より、AWS re:Inforce 2025 が開幕します。このイベントでは、セキュリティのプロフェッショナルが一堂に会し、3 日間にわたる技術学習セッション、ワークショップ、デモンストレーションに参加します。セキュリティに特化したこのカンファレンスには、組織がクラウドセキュリティのニーズを満たすために利用するサービスを構築および保守する AWS セキュリティスペシャリストが集まります。

AWS の Chief Information Security Officer (CISO) である Amy Herzog がカンファレンスの基調講演を行い、ゲストスピーカーは新しいセキュリティ機能と実装に関するインサイトを共有します。このイベントは、さまざまな技術的役割や専門知識レベルに合わせて設計されたセッションを含む複数の学習パスを提供します。AWS の多くの同僚が、ハンズオンワークショップを主導して、新しいセキュリティ機能のデモンストレーションを行うとともに、コミュニティの議論を促進します。

フィラデルフィアでご参加いただけない方のために、基調講演とイノベーショントークは、イベントの開催中にライブストリームで視聴でき、イベント終了後はオンデマンドで視聴できます。カンファレンスでの重要な発表や技術的なインサイトについては、今後の記事でお知らせしますので、どうぞご期待ください!

6 月 9 日週のリリース
私が注目したリリースをご紹介します。

MCP ツールで Amazon Q Developer IDE プラグインを拡張 – Amazon Q Developer は、統合開発環境 (IDE) プラグインで Model Context Protocol (MCP) をサポートするようになりました。これは、デベロッパーがコンテキストを踏まえた開発ワークフローを強化するために、外部ツールを統合するのに役立ちます。stdio トランスポート層をサポートする任意の MCP サーバーを使用して、組み込みツールを拡張できるようになりました。これらのサーバーは、Amazon Q Developer ユーザーインターフェイス内で管理できます。これにより、ツールの許可の追加、削除、変更が容易になります。この統合により、ネイティブツールと MCP サーバーベースのツールの両方でタスクをオーケストレートすることで、よりカスタマイズされた応答が可能になります。MCP サポートは、Visual Studio Code および JetBrains IDE プラグイン、ならびに Amazon Q Developer コマンドラインインターフェイス (CLI) でご利用いただけます。詳細なドキュメントと実装ガイドは、Amazon Q Developer ドキュメントで入手できます。

AWS WAF が自動アプリケーション層 DDoS 保護のサポートを開始 – AWS は、アプリケーション層 (L7) の分散型サービス拒否 (DDoS) 保護機能を強化し、イベントに数秒以内に応答する高速な自動検出と緩和機能を追加しました。この AWS マネージドルールグループは、あらゆる期間の DDoS 攻撃を自動的に検出して緩和し、Amazon CloudFront、Application Load Balancer、および他の AWS WAF がサポートするサービスで実行されているアプリケーションがユーザーにとって使用可能であり続けるよう維持します。システムは、機械学習 (ML) モデルを使用してアクティベーションから数分以内にベースラインを確立し、トラフィックの異常を検出します。その後、疑わしいリクエストに対処するためのルールを自動的に適用します。設定オプションは、チャレンジの提示やリクエストのブロックなどの応答をカスタマイズするのに役立ちます。この機能は、アジアパシフィック (タイ)、メキシコ (中部)、中国 (北京および寧夏) を除く、サポートされているすべての AWS リージョンにおいて、すべての AWS WAF および AWS Shield Advanced サブスクライバーで使用できます。AWS WAF アプリケーション層 (L7) DDoS 保護の詳細については、AWS WAF ドキュメントまたは AWS WAF コンソールにアクセスしてください。

AWS Control Tower がサービスにリンクされた AWS Config マネージド AWS Config ルールのサポートを開始AWS Control Tower は、以前の CloudFormation StackSets のデプロイ方法に代えて、サービスにリンクされた AWS Config ルールをマネージドアカウントで直接デプロイするようになりました。この変更により、複数の AWS Control Tower マネージドアカウントとリージョンにわたってサービスにリンクされた AWS Config ルールを有効にする場合のデプロイ速度が向上します。これらのサービスにリンクされたルールは AWS サービスによって完全に管理され、ユーザーが編集または削除することはできません。これは、一貫性を維持し、設定のドリフトを防ぐのに役立ちます。AWS Control Tower Config ルールは、アカウント内のリソースの非準拠を検出し、ダッシュボードを通じてアラートを提供します。これらのコントロールは、AWS Control Tower コンソールまたは AWS Control Tower コントロール API を使用してデプロイできます。

Powertools for AWS Lambda に Bedrock Agents Function ユーティリティが導入されました – Powertools for AWS Lambda の新しい Amazon Bedrock Agents Function ユーティリティは、Amazon Bedrock エージェントと統合されたサーバーレスアプリケーションの構築を簡素化します。このユーティリティは、デベロッパーが組み込みのパラメータ挿入と応答フォーマットを使用して Amazon Bedrock エージェントのアクションリクエストに応答する AWS Lambda 関数を作成するのに役立ち、ボイラープレートコードが不要になります。このユーティリティは Logger や Metrics などの他の Powertools 機能とシームレスに統合するため、本番対応の AI アプリケーションをより容易に構築できます。この統合により、AWS Lambda 関数を使用して Amazon Bedrock エージェントによってリクエストされたアクションを処理するエージェントベースのソリューションを構築する際のデベロッパーエクスペリエンスが改善されます。このユーティリティは、Powertools の Python、TypeScript、.NET バージョンで使用できます。

pgactive のオープンソース化を発表: PostgreSQL のアクティブ/アクティブレプリケーション拡張機能 – pgactive は、データベースインスタンス間でデータをストリーミングするための非同期アクティブ/アクティブレプリケーションを可能にする PostgreSQL 拡張機能であり、AWS がオープンソース化しました。この拡張機能は、異なるリージョンにあるライターを含むインスタンス間のデータ移動において、回復力と柔軟性を高めます。これは、書き込みトラフィックの切り替えなどのオペレーション中の可用性の維持に役立ちます。PostgreSQL の論理レプリケーション機能を基盤とする pgactive は、アクティブ/アクティブレプリケーションのシナリオの管理を簡素化する機能を追加します。このオープンソースアプローチは、PostgreSQL のアクティブ/アクティブ機能の開発におけるコラボレーションを促進するとともに、マルチアクティブインスタンス環境での PostgreSQL の使用を効率化する機能を提供します。詳細と実装ガイダンスについては、GitHub リポジトリにアクセスしてください。

AWS からのお知らせの詳細なリストについては、「AWS の最新情報」ページを随時ご確認ください。

追加のリージョンで既存のサービスとインスタンスタイプの提供を開始しました:

その他の AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう。

  • コラボレーションスペースであり、没入型エクスペリエンスでもある AWS GenAI Lofts は、クラウドコンピューティングと AI に関する AWS の専門知識を紹介し、AI 製品やサービスを実際に使用する機会、業界リーダーとの独占セッション、投資家や同業他社との貴重なネットワーキングする機会をスタートアップや開発者に提供します。 お近くの GenAI Loft 開催地を見つけて、忘れずに登録しましょう。
  • AWS Summit は、クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレートし、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントです。お近くの都市でご登録ください: ミラノ (6 月 18 日)、上海 (6 月 19 日~20 日)、ムンバイ (6 月 19 日)、日本 (6 月 25 日~26 日)。

近日開催予定のすべての AWS 主導の対面およびバーチャルイベントは、こちらでご覧ください。

6 月 16 日週のニュースは以上です。6 月 23 日週の Weekly Roundup もお楽しみに!

— Esra

この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!

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