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AWS は ISG Provider Lens メインフレームアプリケーションモダナイゼーションソフトウェア 2025 レポートでリーダーに選出されました
革新的な AI を活用したソリューションとお客様での実績により、AWS はメインフレームモダナイゼーションにおける地位を強化しています
「AWS は AWS Blu Age とパートナーツールを含む最も幅広いポートフォリオを提供しています。パフォーマンス、セキュリティ、コンプライアンスのためのモダナイゼーションとクラウド最適化の全体にわたって、熟練したコンサルタントと幅広いエコシステムによってお客様をサポートします。」— ISG 社の著名なアナリストであり、本ブログで取り上げたレポートの著者、Pedro L. Bicudo Maschio
ISG は、米国に於けるメインフレームアプリケーションモダナイゼーションソフトウェアを四象限に位置付けた ISG Provider Lens の 2025 年版レポートで、アマゾンウェブサービス (AWS) をリーダーに選出しました。
ISG のレポートでは、以前から AWS がメインフレームモダナイゼーションに於けるリーダーとして位置付けられており、その連続記録を更に伸ばすものになります。これは、お客様のモダナイゼーションプロジェクトを成功に導いた当社の実証済みの能力と、AWS Transform の追加によるポートフォリオの幅広さの両方を象徴しています。
今日、Transamerica、Allianz、Marriott Hotels など、世界中の大企業のお客様が、メインフレームベースの最も重要なワークロードのモダナイゼーションに AWS を信頼して採用しています。
2025 年の ISG Provider Lens™ 調査では、21 社のソフトウェアベンダーを、競争力とポートフォリオの魅力という 2 つの重要な側面から評価しました。レガシーメインフレームアプリケーションのトランスフォーメーションを加速させたいというお客様の需要は、日に日に増しています。この包括的な分析では、各プロバイダーがメインフレームエコシステム内の複雑さと技術的多様性に対処しながら、お客様からの要求に応える能力を調査しました。AWS は、その包括的なソリューションポートフォリオ、継続的なイノベーション、およびお客様で実証済みの実績で際立っていました。
AWS Transform for Mainframe のトランスフォーメーション機能
AWS Transform for Mainframe は、メインフレーム向けの初のエージェント AI エクスペリエンスであり、お客様がメインフレームモダナイゼーションジャーニーを加速できるよう支援します。コードベースの分析、ドキュメントの生成、モノリシック構造の分解、レガシーコードの変換、モダナイゼーションの全行程の管理といった複雑なタスクを自動化する専門のエージェントが AWS で利用できます。また、AWS Transform for Mainframe は、必要な場合にのみ人間の入力を使用します。
AWS Transform は、エンドツーエンドのモダナイゼーションタスクに伴う複雑さを解消するエージェントフレームワークを通じて、お客様やパートナーがメインフレームモダナイゼーションのプロジェクトを加速できるよう支援します。Amazon は、これまでに数万社のお客様をクラウドに移行してきました。AWS Transform は、Amazon の19年にわたるクラウド移行の経験を基に学習した AI を活用して、重要なタスクを自動化します。メインフレームプログラムの詳細なドキュメントの作成や、モノリシックアプリケーションの論理的なビジネスグループや機能への分解といった、時間が掛かる操作を迅速に実行できます。
re: Invent 2024 で発表された AWS Transform for Mainframe には、メインフレームのお客様に代わってイノベーションと構築を続ける AWS の取り組みが反映されています。メインフレームモダナイゼーションは、これまで複数年にわたるプロジェクトでした。AWS Transform を使って、これらのプロジェクトが複数年にわたる取り組みから複数四半期にわたる取り組みへと移行し、メインフレームのお客様がレガシープラットフォームからの撤退と AWS 活用によるイノベーションに自信を付けた様子を目にしています。
AWS Mainframe Modernization の実力
AWS は、Transamerica のようなお客様がメインフレームシステムを AWS に移行してバッチパフォーマンスを 30% 向上させ、Visma のようなお客様が年間 55% のコスト削減を達成できるよう支援してきました。AWS は、メインフレームアプリケーションの分析、移行、トランスフォーメーションを容易にする革新的なツールとサービスをお客様に提供することで、こうした成功事例を可能にしています。AWS では、お客様がリファクタリングパターンもしくはリプラットフォームパターンを選ぶことができます。メインフレームアプリケーションを AWS のリレーショナルデータベースを使用するアプリケーションに変換する際に、Java または COBOL いずれにするかお客様が選択できるようにしています。お客様はアプリケーションとデータに関する詳細な情報を得ることができ、移行後は 200 を超える AWS クラウドサービスにアクセスできます。
AWS は、お客様がメインフレームモダナイゼーション目標を達成できるよう支援する専用アクセラレータを提供しています。たとえば、データレプリケーション機能により、従来のメインフレームデータを AWS とほぼリアルタイムで同期できるため、組織は新しい機能を開発したり、モダンなレポートシステムを実装したり、AI/ML 機能を活用したりできます。また、ファイル転送機能によってクラウドへのファイルの移動が効率化され、データモダナイゼーションの可能性が広がります。最後に、アセンブラの変換機能により、移行プロジェクト中にメインフレームのアセンブラコードを COBOL または Java に容易に変換できるため、モダナイゼーションの複雑さが軽減されます。
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最新の ISG Provider Lens™ レポートには、メインフレームモダナイゼーションソリューションを取り巻く業界の変化が示されています。組織がデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを加速するにつれて、信頼性が高くスケーラブルなメインフレームモダナイゼーションサービスに対する需要は高まり続けています。次の分析図は、ISG レポートからの抜粋です。

図 1. ISG Provider Lens™ は、AWS を 2025 年の米国市場向けのメインフレームアプリケーションモダナイゼーションソフトウェアソリューションのリーダーとして位置付けています。この四象限分析では、競争力とポートフォリオの魅力に基づいてベンダーを評価します。