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Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) のパブリックプレビュー開始のお知らせ
本稿は、2025 年 6 月 9 日に AWS Migration & Modernization Blog で公開された “Announcing the public preview of Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS)” を翻訳したものです。
2024 年の AWS re:Invent で Amazon Elastic VMware Service (Amazon EVS) を発表した際、多くのお客様から、既存の VMware ツールやスキル、ライセンスへの投資を活かしつつ、AWS のスケーラビリティ、堅牢性、パフォーマンスを組み合わせる新しい方法について高い関心が寄せられました。この 6 か月間で、数多くのパートナーやお客様と協力し、サービスの機能強化に取り組んできました。そして本日、Amazon EVS のパブリックプレビューを通じて、より多くのお客様にサービスを提供できることを嬉しく思います。
VMware ユーザーへの長年のコミットメントを基盤に
このパブリックプレビューは、AWS 上で VMware ベースのワークロードを実行できるようにするという、私たちの長年のコミットメントの延長線上にあります。これまで、数千もの企業が Broadcom の VMware Cloud on AWS マネージドサービスを利用し、オンプレミスデータセンターの拡張やクラウドベースのディザスタリカバリ、クラウド移行の加速を実現してきました。Amazon EVS では新しいケーパビリティとして、お客様の Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) 内で、VMware Cloud Foundation (VCF) をネイティブに実行できるようになっています。
Amazon EVS はプリミティブサービス、すなわちオンプレミス同様にワークロードを実行したり、パートナーがマネージドサービスや移行サービスを構築するための基盤となるサービスと位置付けています。そのため AWS パートナーネットワーク (APN) コミュニティとも緊密に連携し、各社のサービスやテクノロジーソリューションを Amazon EVS と統合しています。パートナー各社が Amazon EVS 向けに提供内容の構築や検証に尽力していただいていることに感謝するとともに、今後さらなる情報をお届けできることを楽しみにしています。
パブリックプレビューによる提供範囲の拡大
パブリックプレビュー期間中は、以下 5 つのリージョンで Amazon EVS を用いて VMware ベースのワークロードを展開できます。
- 米国東部 (バージニア北部)
- 米国東部 (オハイオ)
- 米国西部 (オレゴン)
- アジアパシフィック (東京)
- 欧州 (フランクフルト)
この期間中、お客様は VCF ライセンスのポータビリティ資格を利用し、本番環境以外のワークロードを Amazon EVS へ移行することができます。一般提供 (GA) 時と同等の機能とユーザー体験を備えており、主な特徴は以下の通りです。
- リプラットフォームやハイパーバイザーの変更なしでワークロードを移行可能
- AWS コンソール上のステップバイステップのワークフローで環境をプロビジョニングおよび構成可能
- AWS 上に完全な機能を持つ VCF 環境を自動デプロイ
- Amazon FSx for NetApp ONTAP などの外部ストレージを含む、使い慣れた VCF ツールや好みのストレージソリューションを活用し、仮想化スタックを最適化
パブリックプレビューおよび一般提供の開始時点で、VCF 5.2.1 および i4i.metal インスタンスをサポートしています。今後、対応する VCF バージョン、ライセンス、インスタンスタイプの拡張を予定しています。
Amazon EVS の利用を開始するには
Amazon EVS にご興味がある場合は、AWS のアカウントチームと連携し、現行の VMware 環境とお客様の移行要件を確認して、最適な移行戦略を策定することをおすすめします。
機能や料金などの詳細は Amazon EVS のページ、または AWS コンソールから Amazon EVS にアクセスしてご確認ください。
今後も、お客様にとって最も包括的で革新的なクラウドソリューションを提供し続けます。今後の情報にご期待ください。
翻訳をソリューションアーキテクトの Furuya が担当しました。原文はこちらです。